日別アーカイブ: 2020年3月30日

食品パッケージの重要性と手掛ける朋和産業

最終更新日 2024年11月9日 by freedo

店頭に並ぶ食品を包むパッケージは、商品の特徴がひと目で分かるデザイン性だけでなく、埃などの劣化要因から守る重要な役割を併せ持ちます。
埃は微細な繊維の集合体ですが、そこに細菌類が付着しているので、口に入れるものとなると埃の付着は絶対に避ける必要があります。

 

食品の品質を守る基本は埃からの保護

家庭で作って消費するものであれば、短期間で消費することが分かっていますから、お店の商品ほど神経質にならなくても大丈夫です。
しかし、不特定多数のお客が来店して手に取ったり戻すこともある商品は別です。
人の移動に合わせて空気と共に埃が移動しますし、衣服や人体から新たに発生するものもあるでしょう。

いずれにしても、食品の品質を守る基本は埃からの保護で、密閉できるパッケージが不可欠となります。
埃以外にも、外からやってくる虫や人の口から飛ぶ唾液などの飛沫も、付着させてはいけない要素に挙げられます。

このように人が過ごす空間ではあまり意識していないだけで、実は食べ物の品質を下げる様々なものが飛び交っているわけです。
一見して清潔に見える手で触れるだけでも、触れた部分の雑菌は汗の水分や汚れという栄養を得て、増殖する結果に至ります。

 

衛生管理がしっかり行き届いている商品は安心

大人でも無意識に商品を掴み、買う必要がないと分かればそのまま元の場所に戻すことになります。
それが小さな子供となれば、悪意はなくても必要以上に触れたり、元に戻したり戻さなかったりします。

食品に触れる前に、どういった経路を辿ってきたか分からないので、洗ったばかりで手のひらが清潔な可能性もあれば、逆にとても汚れている可能性もあります。
衛生管理がしっかり行き届いている商品は、多少雑に扱っても急激に品質が落ちる心配はまずないです。

流石に、要冷蔵の商品を常温に長時間置けば違うでしょうが、短時間であればパッケージが商品を守ってくれます。
誰がどのような状態の手で触るか未知数で、どんな扱いをするか分からないからこそ、商品を保護する重要性は非常に高いことが分かります。

 

朋和産業が手掛けるコンビニのおにぎりやサンドイッチの容器

食べる瞬間まで保護するコンビニのおにぎり、あるいはサンドイッチの容器は、密閉することで衛生と信頼性を守っています。
消費者は、開けやすさや処分のしやすさも求めるので、開発や製造を行うメーカーはこれらのニーズに応える能力が求められます。

商品は大きさや形に柔らかさも多種多様ですし、冷蔵は冷蔵でも温度が違ったり、常温ではなく冷凍保存を前提とするものまであります。
食品パッケージを中心に取り扱う専門的な企業は、企画やデザインから製造に至るまで、一貫した体制で取り組んでいるケースが少なくないです。

メーカーから設計の依頼を受ける場合は、商品のイメージに合うデザインを考えたり、店頭での陳列を想定して見せ方を決める必要があります。
また、逆にメーカーに対して提案を行うこともありますから、自社にデザイン担当の部署やマーケティングリサーチ部署を設置していたりします。

朋和産業のように、いわゆるワンストップでメーカーのニーズに応えられる企業は、それだけ大手からの信頼も厚く、既に様々な食品のパッケージを手掛けているものです。

 

人知れず頑張っている縁の下の力持ち

包装の印刷には、デザインや製造を担当した企業の名前は記載されないので、まさに人知れず頑張っている縁の下の力持ちといった存在です。
消費者と直接的に関わることは殆どありませんが、食品メーカーを通じて間接的にニーズに耳を傾けたり応えているのは確かです。

普段何気なく店頭で手に取っている商品も、パッケージを手掛ける企業がデザインをしたり、製造を行っているのは間違いないでしょう。
当たり前に存在するものは、例えば水や空気のように有り難みが薄れますが、品質を維持する為に多大なコストや努力が費やされています。

水道水も上下水道や浄水場が正常に機能して初めて品質が維持されるように、商品の袋や箱も同様に供給を支えている企業と、そこで働く人達の存在によるものです。
空気は人工的に作り出されているわけではないですが、空気を汚さない努力の積み重ねのお陰で、過去と比べて改善されたり現在の汚染レベルを維持しているといえます。

 

まとめ

もし、誰も品質の重要性を知らず、改善や維持に取り組まないとしたら、今当たり前に存在するものの多くは品質がかなり低くなるはずです。
多少品質が落ちたとしても、人の生活に直ぐさま影響するものばかりではありませんが、食べ物や飲み物となれば違います。

食べ物はお店で購入する場合だと、商品の保護や陳列方法1つの違いであっという間に品質が低下します。
いくら作りたてでもむき出しでは、クリーンルームのように空気が清浄な場所でなければ、短時間で細菌の汚染が始まり食中毒などのリスクが高まります。

お腹を壊す程度ならまだ良いですが、下痢や発熱で食事が喉を通らなかったり栄養補給が十分に行えない状態になると、最悪命に関わってきます。
つまり、現代人がこういった不安から解放され、誰が触ったか分からない商品を手に取っても警戒せず口に運べるのは、それを支える企業や人の存在があるからこそです。